新入社員のパソコン研修で、多くの企業が頭を悩ませる課題があります。

それは、受講者のスキルレベルの差です。一般的な集合研修では、PCスキルの高い社員は既に知っている内容に退屈してあくびをし、逆にスキルが不安な社員は内容についていけずに焦りを感じてしまいます。
結果として、研修の効果が十分に得られないという事態が起こってしまうのです。

さらに、同じ新入社員でも、配属される部署によって必要なスキルは大きく異なります。
営業職には顧客管理や売上分析のスキルが、製造職には品質管理データの処理が、経理職には財務データの集計が求められます。「全員が同じ内容を学ぶ」という従来型の研修スタイルでは、こうした職種別のニーズに応えることができません。

今回は、このような課題を抱えていたA社様からいただいた、職種別カスタマイズ研修のご相談について、具体的な対応事例をご紹介します。

お問い合わせ内容と課題

A社様からいただいたお問い合わせ内容は以下の通りでした:

  • 新入社員8名(営業4名、研究2名、製造2名)の研修
  • 研修期間:2日間(計12時間)
  • PCスキルレベル:学校でExcelを少し使用した程度の初心者から、研究で頻繁に使用していた上級者まで、大きな差がある状況

職種別カスタマイズ研修のご提案した内容

【営業職向け研修例】
基本レベル:
-顧客管理表の作成(住所録の整理、データの並べ替えと検索)
-売上実績の単純集計(SUM関数、AVERAGE関数の活用)
-営業報告書の作成(PowerPointでの提案書作成基礎)

上級者向け:
-VLOOKUP関数を使用した顧客データベースの構築
-ピボットテーブルによる商品別・地域別の売上分析など基礎統計
-PowerPointでの時短資料作成

【製造職向け研修例】
基本レベル:
-製造実績の入力と基本的な集計
-品質管理表の作成(基本的なグラフ作成)
-ガントチャート作成など実務に即役立つExcel操作

上級者向け:
-IF関数とAND/OR関数を組み合わせた品質チェックシート
-INDIRECT関数やINDEX/MATCH関数を使用したデータ検索
-マクロの基礎と単純な自動化

さらに、本人の適性に応じて、より専門的なスキルを追加していきます。

研修時間の柔軟な配分

パソカレッジの研修では、受講者それぞれのペースや理解度に合わせて時間配分を調整します。例えば:

  • 基本操作に不安がある方には、基礎的な内容にしっかり時間を取る
  • 操作に慣れている方には、すぐに応用的な内容に進む
  • 特定の機能について深く学びたい方には、その部分に重点を置く

パソカレッジの研修方針

パソカレッジでは、一人ひとりの状況に合わせた個別指導を重視しています。受講者のレベルやペースに応じて柔軟に対応することで、効果的な学習環境を実現しています。
教室では、受講者がその場で質問できる環境を整え、理解度に応じた教材を提供することで、着実なスキル向上を支援しています。

また、実践的な演習にも力を入れています。実務で使用する書類やデータを元にした演習を行い、職種別の具体的な事例を用いた実習を通じて、実践的な応用力を養います。
これにより、研修で学んだスキルを即座に業務に活かすことができます。

新入社員研修は、会社の将来を担う人材の育成の第一歩です。
パソカレッジでは、一人ひとりの状況に合わせた柔軟な研修プログラムで、即戦力となる人材育成をサポートいたします。

研修のご相談は、お気軽にお問い合わせください。